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やばい。もう二度と小説書ける気がしません。
しかもこれ、絵以上に恥ずかしい…!!
小説書ける方、尊敬します…!!
情景描写なんてできないよ…!!
アメリカとイギリスの話なんだけど、歴史が全然わからないのでどうしようもなかったです…!!
独立戦争が終わって、フランス戦争の直前くらいのつもりで書いたんですが…。
と、とりあえずUPします。
長い上に意味不明で別人…!!ですよ…!!
以下小説らしきものです↓↓
ばたばたばた
イギリスは、だんだんと近づいてくるその大きな音に眉をひそめた。
品の無い音を立てて廊下を走ることも、その音を聞くことも、大嫌いだったからだ。
イギリスは、刺繍の途中だったのに、とため息をついた。
そして、棚の中に刺繍道具をしまおうとソファから立ち上がった。
かなりの時間をかけている大作を、めちゃくちゃにされてはたまったものではない、と思った。
早く片付けてしまわなければ。あいつが来る前に。
「イギリス!!」
しかし、その瞬間はイギリスの予想よりも早く訪れた。
ばーん!と扉が開いてアメリカが勢い良く飛び込んできた。
イギリスは道具を片付ける暇もなかった。
ドアに嫌々目を向けると、ニコニコと締りの無いアメリカの顔があり、イギリスは更に眉をひそめた。
「何をやってたんだい?」
「刺繍。見りゃ分かるだろ。」
「まぁそれくらい分かるけど」
そういうことを聞きたいんじゃなくて、とアメリカはまるで小さい子供に諭すように続けた。
アメリカは、大きな足音を立てながらどんどん部屋の中へと入ってきて、イギリスの隣にさも当たり前のように並んだ。
そして、イギリスは、たった3cmではあるが、相手の方が高いことに改めてどきりとした。
イギリスは、別に自分より身長が高いやつがいたってかまわない、と常々思っていた。
しかし、昔の人懐っこかった少年と、今の目の前にいる男を同一人物だとは思いたくなかった。
この前の戦いを、昔のアメリカを、思い出したくはなかった。
嫌なことを全て吐き出してしまいそうで、アメリカから目をはずした。
イギリスの視線が自然と下のほうへ移っていく。
アメリカもそれに気づいて、イギリスの視線の先にあった刺繍道具をとった。
「君は相変わらず刺繍と紅茶が好きなんだね」
「…」
「今は何の模様をつくってるんだい?」
「…別に、大したもんじゃない、どうでもいいだろ」
「金色だから、花かい?ひまわりとか?」
人の話をきかないところが、あの頃と変わってなくって、イギリスは頭に来る反面、酷く心が揺れた気がした。
どうせなら、全くの別人みたいになれば良かったのに、と、心が苦しかった。
「ところで、今フランスはいろいろと大変らしいよ」
「へぇ」
「なんだかまた戦争が起こるみたいだ」
「…お前も参戦するのか」
「さぁ、分からないね。でも、フランスには借りがあるから」
イギリスは、金の糸を片手にしてこともなげにそう言うアメリカを殴りたくなったが、その感情は一瞬で消えた。
「結局、お前も俺も、同じ運命なんだよな」
イギリスはぼそりとつぶやいた。それがイギリスの今のアメリカに対する感情であった。
その感情は失望に似ているような気がした。
できればあの無邪気なアメリカのままで、汚れたヨーロッパなんか気にしないでいてほしかった。
俺や、ヨーロッパの連中のように『戦争』という言葉を軽々しく口にしないでほしかった。
「どうしたんだい?君、今日元気がないみたいだぞ。熱でもあるのか」
アメリカは不思議そうにイギリスの顔をのぞきこんだ。
イギリスは少し驚いてから、首を横に振った。
「い、いや、大丈夫だ。ちょっと考え事してただけだ」
「ならいいけど」
そう言ってから、アメリカの顔が急に横を向いたので、イギリスも思わずそっちを向いた。
ふと気がつけば、窓の外が大雨になっていた。
さっきまで静かだった部屋は、ざぁざぁという音で一杯になっていた。
大粒の雨が上から下へと窓の外側を滑っている。
アメリカは窓の外にかけよって、嬉しそうに灰色の空を眺めた。
「雨だぞ!!久しぶりだなぁ」
「ここのところ、どこも晴れ続きだったからな」
「これはかなり酷いぞ。 うわぁ外があまり見えない」
イギリスは、わあわあと騒ぎ立てるアメリカを横目で見て、
「…お前もう帰ったほうがいいんじゃないか? あまり暗くなると―――」
と、そこまで言って、閉口した。
なんだか恥ずかしい思いに駆られ、いつまで自分は昔を引きずっているんだ、と自分自身を戒めたくなった。
昔のアメリカの言った言葉が今になって頭の中をぐるぐるとかけめぐる。
小さかったアメリカとの、あの酒場での会話、
『刺繍得意なんだろ?このハンカチに星を入れてくれよイギリス』
『は?いきなり何なんだ?』
『頼むよ。金色の糸がいいな。これいっぱいに星をつけてくれ』
『なんで星なんだよ。別になんでもいいだろ』
『星がすき、なんだよ』
イギリスにとっては、ついこの間の話だ。
子供らしい声。
アメリカはイギリスに向かってすがるようにせがんだ。
あの小さな手でイギリスに真っ白なハンカチを差し出してきて。
ここまで思い出して、イギリスはなんだか泣きたくなった。
イギリス、アメリカとすら呼び合わなくなった仲を今更どうしようというのか。
この刺繍で何かをとりもどしたかったのか。
アメリカは今やイギリスを抜かして、自分自身で大きな星をかかげた。
たかがハンカチ一枚の刺繍。
もうあいつはすっかり忘れているというのに、自分はまだこんなものを作っている。
「やっぱり、変だ」
「…!」
イギリスは、アメリカの顔が目の前に近づいてきていたことに全く気づかなかったので、思わずぎょっとして目を見開いた。
そして慌てて2,3歩後ずさる。
「君はもう寝たほうがいいんじゃないかなー。もしかして風邪かもよ」
「大丈夫って言ってんだろ」
「なんなら子守唄でも歌ってあげようか?」
「死ね」
「冗談だよ。今日はこれをお土産にもってきただけだし、もうそろそろ帰ることにするよ。俺の国で作られたんだけど、使いやすいから、」
使ってみなよ、と差し出したものは不恰好なダンボール。半ば無理矢理に、ずっしりとした『お土産』をイギリスの手に押し続けて、アメリカは足早に部屋を出て行った。
イギリスは雨の降る窓側と、開けっ放しのドアを交互に見つめて、再びためいきをついた。
このような重いものを持っていても仕方が無いので、ソファに腰を下ろして、ダンボールを開けることにする。
びりびり。
中身を開けるまで、イギリスはそれをてっきりハンバーガーか何かかと思っていた。
しかし、やぶれた箱の内側から見えたものに、イギリスはぎくりと手を硬直させた。
それは銃だった。
いかにも高性能そうで、確かに戦闘には使えそうだった。
けれど、これを『お土産』と言って渡したアメリカに、イギリスは愕然とせざるを得なかった。
これは、アメリカにとって戦争が、戦闘が、殺し合いが身近にあるということの証明なのだ。
イギリスは、もうあのときのように、アメリカと他愛も無い会話を楽しむことはないのではないだろうかと思った。
イギリスはだんだんと頭の中が朦朧としてくるのを感じながら、自分に、何度も、何度も、繰り返し言い聞かせた。
もう、
あいつは子供じゃないんだ、と。
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